インテリアデザイン

easy living コンランの休日: テレンス コンラン Terence Conran: 本

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ブラウズ

easy living コンランの休日

easy living コンランの休日
   仕事に忙殺されるウイークデーに、プライベートの雑事や家族サービスに追われる週末。とかく現代人は忙しい。だからこそ、「癒し」「安らぎ」といったコンセプトが関心を集め、その効能をうたった住宅やグッズには多くの人が群がる。アウトドア人気の高さも、週末のキャンプ場のにぎわいを見れば一目瞭然だ。だがそうした「癒し」ブームも、一皮めくれば不良商品をつかまされた主婦やアウトドアから疲れてかえってきただけの家族連れの不満が渦巻いている。「癒し」や「安らぎ」を強く願う現代人の消費行動は、支払った金額に見合ったコストパフォーマンスを達成していない場合が実に多いのだ。

   その点、本書の説く休日スタイルは、効能の疑わしい商品やプランが多いなか、確実に「癒し」や「安らぎ」の効能を期待できる安心感の強いものだろう。著者は著名なインテリアデザイナーにしてレストラン経営者であり、自らのキャリアに立脚して「イージー・リビング」というコンセプトを提唱した。著者によれば、このコンセプトは「玄関を入って靴を脱ぎ捨てたときのような精神的な解放感」を意味しており、本書ではそれを実現するための日常生活や休暇の過ごし方について、インテリア、食事、睡眠、入浴など多方面から多くのきめ細かなアドバイスを提供してくれる。豊富なカラー写真は見た目にも楽しいが、「テクスチュア」や「手触り」への強いこだわりからして、「イージー・リビング」の実現のため、著者は視覚と同様に触覚・皮膚感覚を重視していることも伝わってくる。

   早速次回の週末、全部とは言わぬまでも一部のアイデアを実践してみたい気分にさせられる「イージー・リビング」だが、注意深く本文を読んでいくと、著者がどうやらこの発想の一部を近代建築の祖であるル・コルビュジエに負っているらしいことがわかる。「住むための機械」としての住宅の機能性を追求した近代建築と「イージー・リビング」の親しい関係は、著者の慧眼と巨匠の偉大さとを同時に物語っているのかもしれない。(暮沢剛巳)

内容(「MARC」データベースより)

「Easy living」とは、玄関を入って靴を脱ぎ捨てた時のような精神的な解放感を意味する。シンプルな、物理的な余裕、安心感を与えてくれる、心地よいホームデザインとライフスタイルを写真と文で紹介。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

コンラン,テレンス
世界屈指のデザイナーの一人。「ハビタ」を創設し、現代的で優れたデザインを手ごろな価格で一般に提供しながら、インテリアを改革した。英国国内のみならず、パリ、ストックホルム、ニューヨークなどで数多くのレストランも経営。「コンランショップ」は、ロンドン、ニューヨーク、パリ、東京、福岡に出店。また1989年、バトラーズ・ウォーフに世界初のデザイン・ミュージアムをオープンさせた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

目次

要素(空間
照明

テクスチュア)
快適さ(くつろぎ
手触り
睡眠
入浴)
機能(整理整頓
調理
食事
仕事)
細部